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信仰と試練:サラの物語

こんばんは、ノアです。

 

今回は世界の教養学習35日目、サラについての記事です。

 

サラは、アブラハムの妻でユダヤ民族の祖です。

サラはたいへん美しい女性だったので、飢饉が起きてサラとアブラハムがエジプトに逃れたとき、アブラハムは、その美しさゆえ自分たちに危害が及ぶのではないかと恐れました。ファラオが自分を殺してサラを奪うことを心配したアブラハムは、ふたりで兄妹を装うことにしました。

不安は的中してサラはファラオに奪われましたが、アブラハムは殺されず、代わりに贈り物をたくさん与えられました。すると神がファラオに天罰を下し、サラとアブラハムは一緒にエジプトを脱出しました。  

サラは確かに美人でしたが、長い間子宝に恵まれず、アブラハムの子どもを産むことができませんでした。そこで当時の習慣に従い、子孫を残せるように自分の女奴隷のハガルをアブラハムに遣わしました。やがてハガルは、アブラハムの最初の息子イシュマエルを産みました。

 

子が生まれると、サラとハガルの仲がおかしくなりました。

ハガルはサラを軽んじるようになり、サラはハガルに嫉妬しました。ついにサラはアブラハムに、ハガルと息子を追放してほしいと頼みました。

ユダヤ教の言い伝えによると、サラは預言者としての能力がアブラハムよりも高く、そのためアブラハムは妻の望みを聞き入れました。

サラが90歳のとき、神はアブラハムにようやくサラに子が生まれると告げましたが、それを聞いてアブラハムは笑いました。神は改めて子の誕生を予告したものの、それを漏れ聞いたサラも笑いました。しかし、サラは神を疑ったことを恥ずかしく思い神の言葉を信じました。

1年後、サラはイサクを産みその子孫が後にイスラエル十二部族になりました。  

約40年後、サラはヘブロンで127歳で死にました。

サラの死については、アブラハムがイサクを犠牲にしようとしたことと関係があるとする文献があります。一説によるとサタンがサラに、アブラハムがイサクを殺したと告げたといいます。しかしイサクは本当は生きておりそれを知ったサラは、喜びのあまり死んでしまったのです。

 

サラは夫アブラハムとともに、ヘブロンにあるマクペラの洞穴に埋葬されています。

ここには、ふたりの息子イサクとその妻および孫ヤコブとその最初の妻レアも埋葬されています。