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現象と実在:哲学から見る世界の本質


こんばんは、ノアです。

 

今回は世界の教養学習6日目、現象と実在についての記事です。

 

哲学の歴史を通じて、常に大きなテーマの1つとして論じられて来ました。

 

ソクラテス以前の哲学者たちは、実在するものの根本的な本質は、通常目にしている姿つまり現象とは大きく異なっていると思っていました。

例えば哲学者タレスは、現象がどうであれ万物の根源は水だと唱え、ヘラクレイトスは世界は火からできていると考えました。

さらにヘラクレイトスは、万物は常に流転すると説きました。

それに対して別の思想家パルメニデスは、何物も実際には運動しておらず、運動と見えるものはすべて幻想にすぎないと言いました。

 

ソクラテス以前の哲学者たちは、実在するものすべてが、もっと根源的な実体でできている可能性を真剣に捉えていました。

そして、普段の無批判的な観察からは誤った世界像しか得られないのではないかと疑っていて彼らの思索は哲学のみならず現代科学の先駆けでもあったと考えられています。  

後の多くの哲学者たちも、この系譜に連なり実在について従来とは異なる説を提示して、自説の方が通常の常識的な世界観よりも真理に近いと主張しました。