こんばんは、ノアです。
今回は世界の教養学習16日目、ハーレム・ルネサンスについての記事です。
ハーレム・ルネサンスとは、1920年代から1930年代初頭にかけて、ニューヨーク市のハーレム地区で花開いたアフリカ系アメリカ人の文学・芸術運動のことです。
当初ニュー・ネグロ・ムーヴメントと呼ばれていました。
この運動の背景として、南部で新たに解放された数百万の黒人たちが、奴隷制度と南北戦争後の南部再建時代の苦難に耐えた後、いわゆる「黒人の大移動」によってニューヨークなど北部の大都市に大量に移り住んだことが挙げられます。
第一次世界大戦が終わったころには、貧しいながらも文化的な活気に満ちた黒人コミュニティーがハーレムに根づいていました。
ハーレム・ルネサンスの中心的作家のひとりがジェイムズ・ウェルドン・ジョンソンです。代表作に、小説『Autobiography of an Ex-Colored Man』や、有名な韻文説教集『God's Trombones』があります。ジョンソンに続くのがネラ・ラーセンとゾラ・ニール・ハーストンで、ラーセンの小説『白い黒人』とハーストンの小説『彼らの目は神を見ていた』は、ともにアフリカ系アメリカ人女性が書いた文学作品として、はじめて批評家に絶賛されました。 ハーレム・ルネサンスは、詩の分野で特に豊かな作品の数々を生み出しました。そうした詩人の中で、例えばカウンティ・カレンが伝統的な形式を基にしていたのに対し、ラングストン・ヒューズは、当時新たに生まれつつあったジャズ音楽のリズムを作品に取り込みました。ハーレム・ルネサンスでは、音楽と文学は切っても切れない関係にあり、それぞれの分野の中心的人物が運動を通じて互いに刺激を与え合いました。