こんばんは、ノアです。
今回は世界の教養学習9日目、アーネスト・ヘミングウェイについての記事です。
アーネスト・ヘミングウェイという人物をご存知ですか?
アーネスト・ヘミングウェイは、20世紀のおもなアメリカ人作家で人々に影響を与え模倣されたと同時に多くの人から非難された人物です。
1899年、イリノイ州オークパークで誕生し18歳で新聞『カンザス・シティー・スター』(Kansas City Star)の記者となりました。
その数か月後、赤十字の救急車運転手として第一次世界大戦のイタリア戦線に赴任し重傷を負いました。
戦後は、戦争の残虐さに幻滅した国外在住のアメリカ人作家たち「失われた世代」とともにパリで数年を過ごしました。
作家として数々の短編を書いた後、最初の本格的長編小説『日はまた昇る』を執筆しました。
満たされない思いを抱えたアメリカ人青年がフランスとスペインで日々を過ごす様子を描いた作品で、これが世に出るとヘミングウェイはたちまち絶賛されました。
続けて、第一次世界大戦を背景にアメリカ人の救急車運転手とイギリス人女性看護師の悲しい愛の物語を描いた『武器よさらば』や、ヘミングウェイ自身がジャーナリストとして取材した内容に触発されて書いたスペイン内戦でのゲリラたちの物語『誰がために鐘は鳴る』を発表しました。
名声が高まる一方で、ヘミングウェイが書けるのは、戦争、闘牛、狩りや大物釣りといった明らかに男性的なテーマだけだという評判が立ち、また自らそうした世評が強まるように仕向けてもいました。一部にはヘミングウェイの作品はマッチョ気取りだと批判する批評家もいましたが、中編小説『老人と海』ではストーリーテラーとしての力量がいかんなく発揮されました。
この作品で1954年にノーベル文学賞を受賞します。
このような最高の業績を上げながらも、晩年は鬱状態と健康の衰えに悩まされ、1961年にショットガンで自ら命を絶ちました。
それでも、現代小説の文体に彼が与えた影響は今も強く残っています。